チームメンバー全員を先導し
道なき『イバラ道』を進む…
リーダー格に位置する人間には
高い能力と厚い人望が要求され、
極めて残念ながら…
耳ざわりの良い綺麗事だけで
過酷な競争を生き抜くことは
到底ムリな話というのが実情。
時に『リーダー』とは
組織の存続と利益のために…
・使えない仲間を切る
・汚い手段で結果を出す
etc…
『判断を誤る』ことなく
非道に手を染める必要が
どうしてもあるのです。
今回は・・・
「結果が良ければ手段は正当化される!」
有名なマキャベリの思想を応用した話…
リーダーには必須能力
結果を出す13の仕事術
について、お伝えします。

「ニッコロ・マキャベリ」と名前は聞いたことがあっても…
実際どういう思想家だったのか知らない、という人は多いのではないでしょうか?
実は、マキャベリが『君主論』などで述べていることは、大きく5つに要約することができます。
①人は自己保存のみを追求する性、邪悪な生き物である
②法律、道徳、習慣、信義、その他の社会関係は、邪悪な人間がお互いに戦い続ける悪を最小限にするために考え出された約束事にすぎない。よって、相互の力関係が崩れると、その約束事は容易に破棄される。
③なにごとかをなさんとするなら、その目的から逆算して全てを組み立てなければならない(目的は手段を正当化する)。その過程において約束事に抵触する恐れがある時は、抵触するリスクと抵触しない利益を秤にかけて判断すべきで、約束事を絶対視すべきではない。しかし、約束事が有効に機能している場合は、約束事に違反するリスクを考慮してから決定を行うべきである。
④善をなさんとして結果的に悪をもたらしてしまうよりも、善のために悪を成す必要があると判断したなら、これを一刻も躊躇すべきではない。悪をなすことをためらっているうちに、より大きな悪を招来してしまうことが少なくないからだ。
⑤最も肝心なことは、持てる全知全能を傾けて物事を正しく考えることである。この『正しく考える』ということは道徳的に正しいという意味ではなく、合目的的に正しいということである。
ある物事が一定の目的に適合してるさま
さて・・・
あなたの仕事や人間関係の中で、実際どのようにしてマキャベリの思想を狡猾に活用することができるのか?
この記事が、あなたの『ヒント』になれば嬉しいです。
圧倒的な結果を叩き出す5つの成功エッセンス
まず最初に・・・
いわゆる『成功』ってヤツを鷲掴みにするために必要な話…
あなたが組織のリーダーとして、圧倒的な結果を叩き出すために必要な5つの成功エッセンスについて、お伝えします。
基本的に誰もが例外なく『成功』という魅惑の2文字を渇望し、弱肉強食のビジネス世界に飛び込むモノ。
ですが・・・
大抵の場合、あなたが行った『決死のダイブ』は破滅への入り口にすぎず、何1つとして収穫を得ることもなしに、あなたの努力は虚しく散り、すべてが水泡に帰(き)す…
そうです、すぐさま厳しい現実と『正面衝突する』ハメになってしまうのです。
そして「なんで、あの人は成功できて、同じ人間の自分が成功できないんだよ…」なんて、落ち込み、泣きわめき、狂おしい葛藤の日々が堂々のスタートを切る。
そう、私たちの人生において『思い通りに事が運ぶ』なんて都合の良いコトは、そうそう起こらないワケで…
成功という名の『女神様』を、あなたが追いかければ追いかけるほど、あなたが口説けば口説くほど、
かなり高飛車な成功の美女は遠ざかってしまう…ように感じるばかり。
わざわざ、あなたに対して、私からクドクド説明する必要は一切ない、とは思いますが…
当然ながら、オトナになった今でも『努力すれば報われる』なんて、耳障りのイイ言葉を信じているヤツは、1人もいないはずです。
それこそ、底ナシの鈍感野郎で、トチ狂った『ニブい奴』じゃない限り…
生きていれば誰でも気づく『努力しても報われないことの方が圧倒的に多い』という、かなり冷え切った非情なリアル。
もしも仮に『努力すれば報われる』なんて綺麗事に、いつまでも縋(すが)り付き、現実から目を背けて信じ込んでいるのであれば、
きっと、ソイツの『脳みそ』は・・・
宗教じみた自己啓発セミナーで妙な言葉を吹き込まれたのか、はたまた、夢という名の毒気にアテられてしまったのか…
ちょいと乱暴な物言いですが、メルヘン思考が過ぎた『お花畑野郎』だ、と言わざるおえません。
努力が100%報われるという保証は無いが、努力でしか己の運命を動かすことができない
どこまでいっても結局は・・・
成功の扉を、こじ開ける黄金のカギは『努力』なのです。
それこそ成功を掴み取る『裏ワザ』や『最短ルート』を、グダグダ探している時間があるのであれば…
プログラムに忠実な機械(ロボット)のように・・・
どこまでも無機質に、ただ淡々と『今の自分』ができる小さい努力をコツコツ継続していた方が、よっぽど成功に接近することが出来るってモンです。
もちろん成功を手にするためには『努力』(継続・根性・覚悟)は、本質的に必要になってくる絶対的な要素だと思います。
また、努力という言葉は、取り扱いが極めて難しいモノで『努力』と聞くと、私たちは何やら痩せ我慢をして嫌なコトを頑張らなければならない、といった解釈をしてしまいがち。
ですが『本来の努力』とは・・・
あなたの中では、努力をしている『つもりは無い』のにも関わらず…
周りの連中から「よく、そこまで頑張れるよね〜」「なんで、そんなに努力できるの?」などと、しばしば称賛される(言われる)ような事柄に精を出している状態なのです。
これこそが正しい努力の姿であり、それこそが成功への近道だと、私は個人的に考えています。
当たり前の話ですが・・・
あなたの周りにいるデキる奴と、ダメな自分とを『比べ合いっこ』して、その結果、あまりにも遠く離れた距離を、あなたは知らしめられることになる、と思いますが、
その埋めがたい距離を目の前にして、ただ単に、自分の無能さ加減に対して悲観を覚えながら、自己嫌悪に陥り続けていても、何1つとして始まりません。
それに加えて、いつまでも『下らん愚痴』を、グチグチ漏らしていては、あなたの人生が動き出す日は、永遠に訪れないので…
たった今!!
・負け犬メソメソ野郎の常套句『泣き言』
・みっともねぇ言い訳じみた『ザレ言』
・クソガキみてぇな不平不満『タワ言』
そんな『バカバカしい代物』は、全部すっ飛ばして…
あなたが抱く憧れの先にしか存在しない『成功の地』を目指し、いざ歩み出せ!!
まずは手始めに・・・
あなたが圧倒的な結果を叩き出す際に要求される『5つの成功エッセンス』を、偉人マキャベリから教えてもらいましょう。
きっと今回の内容は、あなたを絶望のドン底から救い出す『1本の糸』になるはず…。
①自分のポジションを明確にせよ

八方美人な振る舞いとは、大損するだけの悪手
『みんなのアイドル』と言わんばかりに、周囲に対して、ニコニコと愛想を振りまき、皆から好かれようと精を出す八方美人のスタンス。
あえて表現を変えるのであれば・・・
特定の個人や組織に肩入れせず、常に中立の立場を保っている連中です。
この場合、すべての相手から『等距離』に身を置いているのであれば、人間関係において、妙なトラブルを引き起こす心配はありません。
ただし!!
その場の状況によって、スリ寄る相手をコロコロ変えているケースは…
かえって、その態度が問題を引き起こすトリガー(引き金)になってしまうため、すぐに『八方美人』のスタイルを改めた方が賢明でしょう。
イソップ寓話に『鳥と獣とコウモリ』という話があります。
その昔、鳥の一族と、獣の一族が争っていました。
この時、コウモリは、どちらの陣営にも属そうとはせず…
コウモリの一族は「私は羽があるから鳥の仲間」「私は全身に毛があるから獣の仲間」と、その時々で立場をコロコロと変え、優勢な方にスリ寄っていました。
すると、鳥と獣が和解して戦争が終結した時…
コウモリは、どちらからも嫌われて居場所がなくなり、暗い洞窟に住むようになったのです。
仮に、鳥か獣か、どちらかが勝利を収め、争いが終わった場合であっても…
勝った方からは「立場をコロコロ変えるヤツは信用できねぇな…」と思われ、負けた方からは「イイ顔しながら保身に走った卑怯者め!」と思われてしまい、
双方から、蔑(さげす)まれ、のけ者にされ、やはりコウモリは居場所を失ったことでしょう。
このように自分の立場を守るため、どっちつかずの中途半端な行動を取ってしまうと、かえって自分の身を危険に晒(さら)してしまうのです。
確かに、その時々の状況を踏まえて、片方に少しずつ肩入れをすれば、その瞬間だけは『イイ思い』ができるでしょう…
が、しかし!!
あくまで、それは短期的な報酬でしかなく、人間関係を長期的に捉えれば、最終的には、どえらい『マイナス』を生み出してしまう危険行動なのです。
もしも、実生活において、あなたが『コウモリ』のような状況に遭遇し「妙な派閥争いに巻き込まれたくないなぁ…」と、あくまで中立を保ちたいのであれば…
双方に対して、調子の良いラブコールを送り『イイ顔』をするのではなく、争いに加わらないという宣言をキッパリした上で、双方から身を遠ざけるしか、なす術がありません。
しかし、この場合においても、争いが終わった時に、あなたが孤立する可能性は残るので、多少の覚悟は必要になるでしょう。
つまり・・・
思わせブリな『ダブルスタンダード』戦略は、地獄一丁目の交差点であり、そこを通過したら永遠に引き返すことはできない。
中立を取る時にも心強い味方が必須
マキャベリも『中立の立場を取る』ことについて、こんな言葉を残しています。
私は断言しても良いが、中立を保つことは、あまり有効な選択ではないと思う。
特に、仮想にしろ現実にしろ、その敵よりも弱体である場合は、効果がないどころか有害だ。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
あなたが中立の立場を取って『安泰』でいられるケースは…
あなた自身に争っている者たちと『同等以上の力がある』場合だけに限るというコト。
つまり、あなたが中立ポジションを貫こうと思うのであれば、あなたにも味方が必要なのです。
今、パッと思いつく方法を、あなたに紹介するのであれば…
相手に対して『あなただけは特別』だと信じ込ませるのが、手っ取り早い上に、誰でも簡単にできる手段ではないでしょうか。
例えば、あなたが誰かに頼み事をされた時、フツーに頼みを引き受けるのではなく「あなたの頼みなら断れないよ」などと、あえて殺し文句となる『ひと言』を添えてみるのです。
何はともあれ、あなたは相手の脳に『あなたは特別だよ』と、言葉の魔力を狡猾に利用して、それとなく刷り込み続けるのです。
ここでのポイントは・・・
あなたが腹の底で舌を出していようが、心の中で悪態を吐き捨てていようが、そんな事情は一切関係がなく、とにかく肝心な部分は、相手に思い込ませ、信じ込ませるコトです。
悪、罪、咎(とが)などの意識から、もしかしたら今「相手を騙して欺くなんて、悪いコトだ!」なんて風に、あなたの良心が悲鳴を上げ、叫び出したかもしれません。
が、しかし!!
それで、あなたの人間関係が良好になるのであれば、問題は1つもありません。
それこそ、ビジネスにおいて、バカ正直な『お人好し』は損をするだけであり、組織の中で、自身の居場所を確保するには、このくらいのズル賢さは必要なのです。
②真似に対する罪悪感を捨て去れ

上手にマネをして成功者へ成り上がる
ビジネスで成功を収める方法は様々ありますが・・・
誰でも比較的カンタンにできる手法として挙げられるのが、過去に成功したビジネスモデルを『真似する』という方法でしょう。
しかし、そうは言っても・・・
何やら「他人の真似をしましょう」などと聞くと、どうしても抵抗を感じ、強烈なアレルギー反応や、ヒステリックな反応を示す人が多いのです。
私たち人間は、基本的に幼少期の頃から『真似することへの罪悪感』を脳に植え付けらながら、スクスク育ってきているため、このような反応を示す人が多いのは仕方ないこと。
ですが、誰かの真似をするという方法は、実際に成功を手にした経営者の多くが、雑誌のインタビューなどでも成功法則の1つに挙げてるモノ。
それこそ成功を『我が物』とした彼らにしてみれば、むしろ「優れた手本が目の前にあるのに、どうして積極的に真似をしないのかな?」と、不思議に感じるワケで、
ビジネスにおいて優れたモノを真似することは、すでに当たり前になっている手法の1つであることを忘れてはいけません。
人は、ほとんど常に、誰かが前に踏みしめていった道を歩むものである。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
どれほど革新的なアイディアに見えたとしても、本質的に『オリジナル』というワケではなく、本当の意味で『ゼロ』から作り上げたモノなんて1つもない。
そもそも『自分のアイディア』なんて都合の良いモノは存在しなく、すべてが何かと何かの組み合わせでしかありません。
誰か、または、何かを真似することが、オリジナルへの第一歩である。
また、アイディアとは、何かと何かの組み合わせでしかない。
生まれてきた赤ん坊が1番最初に発する言葉は「ママ」なのか「マンマ」なのか、それは分りませんが…
私たち人間とは、母親から産み落とされた瞬間から、誰かの真似をし続けて、今日まで生きているモノです。
どんなに、あなたが「コレは自分だけのアイディアだ!」と思ったとしても…
きっと今日までしてきた経験や、見聞きしてきた物を材料にしており、そして、それぞれ1つ1つの要素を、あなたなりに組み合わせて、導き出した代物のはず。
要するに、世の中に存在する、ほとんどのモノは、先人たちが生み出した何かをもとにして成り立っているのです。
例えば、ハリウッド映画の大ヒットシリーズ『スターウォーズ』は、1965年に発表されたフランク・ハーバートの小説『デューン/砂の惑星』から多くのヒントを得たとされています。
宇宙を舞台にした壮大な叙事詩であることや、フォースのような人間の精神エネルギーの存在、巨大な敵に立ち向かう救世主的な主人公といった基本的な構成をはじめ、いくつかの設定が流用されていると言われているのです。
他にも、日本のアニメ作品『風の谷のナウシカ』には、巨大な芋虫『王蟲(オーム)』が登場しますが、これも『デューン』の砂虫が元になっていると言われています。
こうした例の他にも、オマージュとして過去の作品の要素を取り入れることは、よくある話ですが、だからと言って、その制作者が糾弾されることはありません。
オマージュとは、基本的には既存の作品、人物、発言などに対して敬意を表することであり、主に創作物において、そのような敬意を表明、表現することである。
一般的には、既存作品の描写、セリフ、設定などを真似する・引用する・似せる、彷彿(ほうふつ)とさせる・匂わせる、といった形で行われる。
また、作品中の小ネタではなく、作品そのモノがオマージュの性質を帯びているような作品は『オマージュ作品』と呼ばれることもある。
成果を上げるためにマネを躊躇するな
どこかの企業が新しいモノを生み出すと、同じ業界の他企業が、こぞって似たような商品を作り始めます。
このように世の中は、絶えず先人の業績から良い部分を上手に抽出し、更なる改良を付け加えながら発展してきているのです。
つまり『真似』とは、積極的に行うべき良いコトなのです。
また真似の有益性については、組織体制などにおいても共通して、まったく同じコトが言えます。
確かに、特許侵害(海賊版やコピー商品を販売する)のような違法行為は、お話になりません。
しかし、あなたが法律に抵触するような犯罪に手を染めるワケじゃないのであれば…
他人の良い部分を模倣することや、優れた部分を真似することは良いコトであり、妙な罪悪感を、あなたの心にチクチク感じる必要は毛ほども無いのです。
それこそ仕事を進める上で、あなたが困難に見舞われた時や、難しい課題に直面した際に、もしも同僚に仕事がデキる奴が1人でもいるのであれば…
その人のやり方を注意深く観察して、彼らの良い部分を上手に盗んで、積極的に真似してみると良いでしょう。
そうは言っても、今日までの人生経験において、一定の成果を叩き出してきた人ほど『下らないプライド』が、どうしても心理的に邪魔をするモノで、
何かの壁に、ガツンッと突き当たったとしても、自分1人のチカラだけで、どうにかして苦境を抜け出そうと考えてしまいがち。
ですが、企業が常に求めて渇望しているのは、効率良く仕事を進めて圧倒的な成果を出すこと、この一点だけに尽きるワケです。
もちろん、心の芯に据えた自分のポリシーを最後まで貫くことは、別に悪いコトではありません。
しかし!!
もしも長期間に渡って、あなたの中で『満足のいく結果』が出せていないドロ沼な状況なのであれば…
あなたが今日までコツコツ築き上げてきた信頼もグラグラ揺らぎ、ビジネスの継続自体が危うい状況に陥ってしまいます。
信念持って真っ直ぐ生きるのも結構だがよ、ソイツのせいで身動き取れなくなるくらいだったら、いっぺん曲がってみるってのも手なんじゃねぇの?
グニャグニャ曲がりくねっても、いいじゃねぇか。
そうしてるうちに絶対、譲(ゆず)れねぇ1本の芯みてぇなモンも見えてくるんじゃねぇか?
こだわるのは、それからでも遅くねぇよ。
銀魂
坂田銀時
また、積極的に良いモノを真似することは、あなた1人だけの問題では決してなく、組織や社会全体のためにも繋がる『善い行い』なのです。
ちょいと乱暴な表現ですが・・・
メシの足しにもならない『下らんプライド』は、犬にでも喰わせりゃイイ代物なのです。
③使える『コネ』は、迷わず使い倒すべき

コネを利用するなんて、当たり前なコト
「コネを使う」なんて聞くと、大部分の人間が顔をしかめ、シブい表情をし始めます。
なぜなら、本人の努力などに関与しない要素で評価を下すのは『不公平』という考え方を持っている人が多いからでしょう。
また「成果の獲得は、本人の才覚や努力によって成されるべき」という価値観が、世の中の人々に広く浸透していることも、もしかすると理由の1つに挙げられるかもしれません。
1人の人間が世間に知られるようになる第一の様式は、彼の父親や血縁の値打ちである。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
マキャベリが現代まで残した、この言葉の意味としては・・・
私たち人間が、ある人物を1番最初に評価する際…
その評価対象となるのは、本人の能力などの要素ではなく「両親や血縁に、どのような人物がいるのかな?」という部分から相手の価値(値打ち)を見極め始めるというコトです。
今、あなたに紹介した、マキャベリの言葉は、現代の人々の考えとは『真逆の意見』です。
しかし、実際の所は、どうなのでしょう?
例えば・・・
Aさん:
・能力が高く仕事が速い頭のキレる奴
・両親は平凡な会社員で、コネが無い
Bさん:
・能力が低く仕事が遅いノロマな野郎
・父親が政財界の大物で、コネが有る
どちらか1人を採用する時、企業側はどちらの人材が欲しいと考えるでしょうか?
Aさんを採用した場合、自社で活躍してくれる可能性は極めて高いですが、優秀であるが故に、将来は他社に行ってしまったり独立をしてしまうかもしれません。
反対に、Bさんを採用した場合、本人に対しての期待は薄いですが、政財界の大物との太いパイプを獲得することができます。
それこそ将来、会社が何らかの危機を迎えた際に、彼(Bさん)の父親が助けてくれる可能性も考えられるでしょう。
まず、言えるコトとしては・・・
AさんやBさん自身が『どれだけ会社へ貢献してくれるか?』に関しては、実際に本人を雇ってみない限り分かりません。
しかし現時点において、Aさんを雇う理由は将来性という不確定なモノだけなのに対し、Bさんを雇う利点は容易に想像が付くワケで…
企業としては「Bさんの採用に躊躇(ちゅうちょ)する理由は1つも無い!」と言えるでしょう。
これは企業が人材を採用する際や、ビジネスシーンだけに限った話ではなく、日常生活における『普段の人間関係』に関しても共通して同じコトが言えるのです。
まず第1に、あなたの目の前にいる人間や、知り合って間もない人が「どんな人なのかな?」という点については…
至極、当たり前の話ですが、実際にその相手と付き合ってみない限り見えてこない部分です。
そして第2に、私たち人間は原則『リスクを毛嫌いする生き物』なので、相手の見た目や血縁、置かれている環境といった、パッと見で得られる表面的な要素から、
私たち人間は、目の前にいる相手のことを身勝手に推測し『付き合うべきなのか?』という判断を下してしまうモノです。
コネを、ガラクタ同然のゴミにしてはいけない
先に挙げた通り・・・
『コネを使う』ことに対する一般的な印象は悪とされることが非常に多いですが、実際はコネを利用している人間ばかりなのです。
分かりやすい例を挙げるのであれば、政治家の二世や親の商店を継いだ二代目などでしょう。
政治家や個人商店に、二世や三世が多い理由としては…
その仕事をするためのノウハウを学べる上に『支持基盤』や『お得意さん』といった、ある程度の成果を先代から受け継ぐことが可能という点です。
要するに、血縁者と同じ商売を行う人は、いわば『コネを持った状態』からのスタートであり、ゼロからイチを築き上げているワケではありません。
当然ながら、本人の努力なくして成功は望めないと思いますが、すべてをゼロイチで始める人間に比べると、かなり有利な状況にあることは間違いないはず。
このように、よくよく考えてみれば・・・
世の人々は、さぞ当たり前のように『コネを使っている』ワケですから、あなたもコネを使い倒すことに対して、妙な罪悪感を感じたり、恥ずかしく思う必要なんて微塵も無いのです。
つまり、何らかのコネを持ちながら、ソイツを『フル活用』しないのは…
まるで判断能力を失った泥酔者、札束をゴミ箱にポイっと捨てるような愚行・蛮行に等しい行為と言って差し支えないでしょう。
あなたが持っている『コネ』は、最大限に活用すべき貴重な財産であり、酷使すべきお宝なのです。
④とっとと決断して、即着手するべき

行動を起こして、単なる妄想を形にする
ふと何かに気づき『良いアイディア』が閃光のごとく、ビビッと閃(ひらめ)いた時…
『すぐに行動を起こす人間』は、世の中に一体どれだけいるでしょうか?
例えば、部屋の隅に溜まったホコリを発見して「しばらく掃除してなかったなぁ〜」と感じたとしても…
その時点で、部屋の掃除を始める人間は、きっと極わずか。
大抵の人間は、何かと理由を付けて「まぁ、いいか、時間がある時にでも、また今度やろう…」と先延ばしにし、結局は大量のホコリが目に付くようになるまで掃除をしないモノです。
私たち人間は『怠惰な生き物』なので、心がザワつくレベルの必要性が目の前に迫ってこない限り、行動を起こすことは原則ありません。
なぜなら、私たちが行動を起こす際には『意志のチカラ(気力)』が必要になってくるので、何かを思い付いたとしても、なかなか即着手と一筋縄にはいかない。
もちろん、行動を起こすかどうかは個人の自由ですが…
もしも、あなたが『ビジネスでの成功』を掴み取りたいのであれば、先延ばしにするスタンスはダメ、救いようがなくダメ…。
また『優れたアイディア』というのは、総じて暇な時間に突然、降ってくるモノですが…
例えば、ボケーッとしている時に、いきなり『新商品のアイディア』が、あなたの脳に舞い降りてきたとします。
ですが、そんな千載一遇のチャンスが目の前にノコノコやって来た際に「最近、ちょっと仕事が忙しいからな…」とか「まだ具体性に欠けるから、ダメだな…」などと、グダグダ放置していた結果…
あなたが思い付いたのと同じような他社製品が、いつの間にか店頭に並んでいた、なんてコトは実際に、よく起きる話なのです。
それこそ、あなたの職業が世の中に、ほとんど認知されていないようなモノでもない限り…
あなたのライバルとなる同業他社は無数にいる上、あなたが思い付いたアイディアは、他の連中も同じように思い付いている可能性があると考えるべき。
ここで勝敗を分ける要素は『いかに素早く決断して、行動に移せるか』にかかっています。
ビジネスとは同業他社との競争という側面もあるので、あれこれとネチネチ悩んでいては、ライバルに先を越されてしまうワケです。
そもそも論として!!
アイディアなんて代物は、所詮アイディアであり、表現を変えるのであれば、単なる妄想でしかありません。
つまり、ビジネスとは・・・
その『妄想』を、いかに良い形(商品やサービス)に進化させ、お客様へ提供するのか?
この一点に、すべてが懸かっているワケです。
結局、やらなきゃ何も始まらない
ここまでの話にマッチした『マキャベリの言葉』を、あなたに紹介するのであれば…
決断に手間取ることは、これまた常に有害である。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
物事ってヤツには、少なからず『最適なタイミング』というモノがあり、絶妙なタイミングで事を起こすためには、あらかじめ周到な準備をしておく必要があります。
それこそ大事な決断の際に、イチイチ手間取ってしまう、ということは…
つまり!!
単なる準備不足の状態であり、裏を返せば『それまで何もしていなかった』という怠惰の証拠になるワケです。
いつでもチャンスが訪れるのは一瞬なので、そんな『体たらく』では、いつまで経っても成功を掴み取ることは到底できません。
一般的に『思い立ったら吉日』という言葉もありますが、何かを始めようと思うのであれば、すぐに着手するのがベストでしょう。
私たちの人生では、いつでも『時間(タイムリミット)』が問題になってくるモノで、何事も可能な限り素早く決めて、即座に行動を起こすことが重要なのです。
それこそ「いつかやろう…」なんて風に、モタモタしていたら…
歳ばっかり無駄に喰ってしまい「じゃ、そろそろ棺桶に入りましょうや…」なんてハメに陥っていまいかねません。
『いつか』なんて待っていたら、永遠に来ない
思い立ったら即着手が大事とは言っても、常に『即断即決が良い』とは限りません。
なぜなら、何事にも『例外』ってヤツは付き物で、特に新しく何かを始める際には、必ずリスクが伴うワケですから、時には慎重に考えることも必要。
ですが、その一方で・・・
マキャベリの言葉にもあった通り、結論を出すために過剰な時間を費やしてしまっては、かえって自分の首をギューギュー締め上げる結果になってしまうのです。
また、成功した経営者の多くが、無駄なモノとして『長時間の会議』を挙げています。
当たり前な話ですが、考える『だけ』なら小学生のガキンチョでもできるワケで…
今この場において、あなたの肝に銘じておいて欲しいコトは『決断して実際に行動を起こすことが大切』というメッセージなのです。
⑤自己責任マインドを持っておけ

責任転嫁している間は、永遠の負け組
どうしても世の中には、自分にとって不都合なことが起きた際に、必ず何かに責任転嫁しようとする人がいます。
例えば・・・
自分が上司からの指示を取り違えて失敗した時に「誤解を招く指示を出した上司が悪いんだ」と文句を垂れ、取引先との交渉が決裂した時に「ムチャな要求をしてきた先方が悪いんだ」と開き直る…
いつでも「自分は悪くないんだ!」と、クソガキみてぇな自己主張を恥ずかしげもなく漏らし、問題の原因をすべて自分以外の人や物のせいへ、なすり付けてしまう。
こうした人物は、あなたの身近にも『1人くらいいる』のではないでしょうか?
そうは言っても確かに・・・
世の中には『自分1人のチカラ』では、コントロールすることができない要素が膨大な量あることも、また事実です。
例えば、私たち人間は、生まれてくる場所や親を選ぶことはできないので、貧しい家庭に生まれたのは、きっと自分の責任ではないでしょう。
コレに関しては、ビジネスにも共通して同じコトが言えますが…
例えば『自分が、どんな仕事に就くのか?』や、勤める会社を選ぶことは自由にできますが、長く続く不況を好況に変えたいと思っても、人間1人のチカラでは到底どうにもならないスケールの話なのです。
が、しかし!!
いくら「◯◯が悪いんだ!」などと、不平不満をタラタラ抜かし続けていても、あなた自身が何も行動を起こさなければ、今の悪い状況は悪いまま変わらず、何1つとして変化することはありません。
それでも誰かが、あなたの人生を変えてくれるのを待つ?
・・・
それこそ親鳥がエサを運んでくれるのを、大口開けて待つ『ヒナ鳥』じゃあるまいし、イイ大人が、そんなバカバカしい考え方を持っているのだとしたら、もう致命的です。
もしも仮に『そんなオトナがいる』のだとしたら、きっと中身の成長が止まってしまったまま、ずう体だけが馬鹿デカく成長してしまったのだろう、と言わざる負えません。
例えば、あなたが『底ナシ沼』に落ちてしまった、として…
その時!!
「こんな場所に沼があるのが悪いんだ!!」などと、文句をグダグダ垂れるでしょうか?
・・・
それこそ『下らん文句』なんかを、ネチネチ抜かしている暇は1秒も無いワケで…
ただ単に、舌をグルグル回していても、体は底ナシ沼にズンズン沈んでいくだけですから、誰でも何とか必死に脳細胞をフル稼働させて、沼から抜け出そうと試みるはず。
私たちの人生も、これと同じで『◯◯が悪い』と責任転嫁しているのは、要するに沼に落ちて愚痴っているのと同じ。
そんな過酷極まる局面では、必死に這い上がる努力をしない限り、沼から抜け出すこと、あえて表現を変えるのであれば『成功を手にすること』は絶対にできないのです。
少なくとも運命の半分は、あなた次第
運命が人間の活動の半分を思いのままに裁定することができるとしても、少なくとも後の半分か、または半分近くは、運命も我々の支配に身を任せているとみるのが真実であろうと、私は考える。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
例えば、貧しい家に生まれたことや、経済が低迷する時代に生きることは、1つの運命と言えるでしょう。
しかし、その後・・・
『どのように生きていくのか?』その先の運命は他ならぬ、あなた自身の手に委ねられています。
たとえ裕福な家庭に産み落とされたとしても、当の本人が何の努力もしなければ、将来的に没落することは必至、避けられないと思います。
つまり!!
「どーせ、自分には才能が無いんだ…」などと泣きわめき、下らん言い訳に身を浸し、来世に希望を託して、その一生を終えてしまうのか?
それとも「自分だって、やればできるんだ!!」と、一念発起して成功へ向かい、一歩一歩、着実に突き進んでいくのか?
すべて『あなた次第』なのです。
それこそ成功者の中には、貧乏出身の人間も一定数おり、すべての成功者が幼少期の頃から恵まれた環境下でスクスク育っているワケではなく…
若い頃からの積み重ねで成功を掴んだ人間や、時間がなく困窮しながらも努力をコツコツ重ねて成功を手にした成功者も中にはいるのです。
先にも挙げた通り、マキャベリ曰く、人生において少なくとも『半分の運命』は自分自身が握っている、との話なので、私たちが頑張らない手はないでしょう。
もしかしたら、今回あなたに紹介した、マキャベリの言葉に反するコトを、私が申し上げているように、あなたには聞こえてしまうかもしれませんが…
自分の中では『すべての物事の責任は自分にある』という心得を持っておくと、より自身の成長に繋がると、私は考えています。
なぜなら、自分の外側で起きた摩擦(トラブル等)は、すべて自分の内側にある、という風に物事を解釈すると、案外いろんなことに鋭く気づけるようになるからです。
この内容に関連した内容で、あなたの社長度をズバリ診断する『心理テスト』についての記事はこちらからお読み頂けます。

リーダーが習得すべき5つの人心掌握術
では次に・・・
運命共同体とも言えるチームメンバーの心をガッチリ掴む際に、リーダーに要求される圧倒的スキルについて…
いわば、チームの頭(テッペン)であるリーダーが習得すべき5つの人心掌握術を、あなたにお伝えします。
もしも、今から話す5つの人心掌握術を、あなたが理解できなければ、
チームの先導者『リーダー』であるにも関わらず、あなたは自分のチームメンバーを引っ張っていくことができないワケで…
そんな状態では・・・
部下たちが『迷える仔羊』状態になり、それぞれで身勝手な行動を始めてしまいます。
それこそ、あなたが指示した仕事をサボり腐り始め、挙句の果てには「モチベーションが上がらない」などと、泣き言をメソメソ抜かすようなチームメンバーが続出して…
最終的に、あなたの組織が『機能不全』に陥り、統率が取れなっくなってしまう危険性があります。
ですが、今から話す5つの人心掌握術を、あなたが理解できれば、
チームメンバーたちの心をズル賢く鷲掴みにでき、あなたの手足のように動く組織を上手に作り上げることが可能になります。
もしかすると今回の内容は、ちょっと『悪どい』ように、あなたは感じるかもしれません。
しかし!!
組織のトップに立つリーダーとは、チームメンバーの心理を手玉に取り、上手に心を誘導する『狡猾さ』が要求される役職でもあるのです。
では、早速・・・
マキャベリ流のリーダー論と絡めながら、あなたに『5つの人心掌握術』を、お伝えしていきます。
この5つを知ることによって、近い将来、あなたは『部下の心理』と抱き合わせのコミュニケーションを、上手に取ることができるようになります。
そして、ド派手な実績を叩き出すことができる『圧倒的リーダー』に、あなたは成り上がるのです。
①他人の言葉を、イチイチ真に受けるな

相手の本音を洞察することを怠るな
何事もハッキリさせたがる西洋人とは違い、私たち日本人は『本音』と『建前』を上手に使い分けているモノで…
それこそ、テキトーな建前や、心に思ってもない社交辞令を、口先からペラペラ放出させるなんて行為は日常茶飯事なのです。
例えば「今度、一緒に飲みに行きましょう!」という、相手からの言葉を真に受け、その相手を実際に誘ってみたら、実は裏では迷惑がられていた…なんて話は、よくあるコトです。
こうした文化の中で暮らす私たち日本人でさえ、相手の言葉が『どこまで本当なのか?』については、なかなか見極めが難しいモノ。
少しキャッチーな話題を、例に出すのであれば『草食系男子』です。
草食系男子とは、目の前にいる女性の本心が分からず、なかなか恋の一歩目を踏み出せない『ヤワな男』を指す言葉として世に浸透していますが…
草食系で、むしろ『当然の話』なのかもしれません。
また、ビジネスにおける人間関係は、どこか利害で均衡が保たれているという側面があります。
プライベートな人付き合いですら、お互いの関係性に不要なヒビや亀裂を入れないために、嘘や建前を言うことはザラなワケですから、シビアなビジネスでは尚のコト。
つまり!!
ビジネスパートナーを探す際は、細心の注意を払って、相手を選抜する必要があるのです。
とはいえ、それなりの時間をかけて付き合ってみないことには、相手の本質を見抜いたり『どんな人間なのか?』など、細かい部分は分かりっこありません。
ですが、その一方で・・・
「心の底から信頼できる人間と出会えるまで、誰とも仕事をしないぞ!」というワケにもいきませんから…
まずは一定の警戒心を残しながらも、軽い付き合いからスタートしてみて、その過程で相手を鋭く観察しつつ、相手の本質を徐々に見極めていくしか方法はないのです。
例えば、あなたが一定の地位にいる場合、その相手が「自分が現在の立場になくとも、付き合ってくれる相手なのかな?」という点が、きっと1つの目安になるはず。
そして、忘れちゃいけない。
醜いスケベ心を持った人間は、どうしても言葉の端々や微妙な表情変化、些細な行動などに、ソイツ(下心)が滲み出てしまうモンなので…
その部分を注意深く洞察するだけでも、ある程度は篩(ふるい)に掛けることが可能なのです。
他人の言葉には、ある程度は警戒しておけ
マキャベリは『他人への信用』について、こんな言葉を残しています。
平時の状態に基づき人間を信用してはならない。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
あなたの目の前にいる人間は、平和な時ほど「あなたに尽くします」「あなたのためなら死ぬことだってできます」などといった、協力や忠誠を誓う言葉を口にするモノ。
ですが・・・
本当に助けが必要な時や危機と直面した時に、実際に駆けつけてくれる人は一握りに過ぎないのが実際の所であり、コレこそが冷めきった現実なのです。
困った時ほど、誰も助けてくれない
例えば、普段から「困った時は、いつでも頼ってくれ!」と景気の良いセリフを抜かしていたのに、いざ困ったら誰1人として手を差し伸べてくれなかった…
『人生』ってヤツは、所詮そんなモンです。
他にも、ビジネスの場では「今後とも宜しくお願い致します」という常套句を、仕事の後などに、よく交わしたりしますが…
実際に関係を長く続けている相手は、それほど数が多くないはず。
ビジネスとは『利益を得る』ことが目的です。
それこそ困っている相手を助けるには、助ける側にも実力が必要であり、大抵の場合は自身に何かしらのメリットでもない限り、そうやすやす他人へ手を差し伸べたりする人間はいません。
例えば、援助を申し出た相手が大企業の経営者だったとしても『何か別に目的があるのでは?』と、心の底で警戒しておいた方が無難ってモンです。
ましてや資金体力がない企業の経営者の場合、相手側が本気で助けてくれる気であれば、自身の社員の生活を危険に晒(さら)すことに繋がるワケですから、それはそれで問題。
何はともあれ・・・
あなたの目の前にいる相手が『腹ワタの底で何を考えているのか?』という本心を見極めるのは非常に難しいモノなので…
あなたが誰かから何かしらの援助を受ける際は、リスクも織り込んで考えるべきでしょう。
②報酬は『小出し』で『頻繁に』が効果的

労いの気持ちをキチンと伝えることが大切
褒美や報酬とは、部下の『モチベーション』や『やる気』を維持する上で有効な一方、その功績に見合ったモノである必要があります。
では・・・
あなたが下の者へ『インセンティブ』を与える際の基準は、どのように考えれば良いのでしょうか?
まず、ビジネスでは『小さな成功』の積み重ねが、何よりも重要になってきます。
それこそビジネスで大成功を収めるのは非常にハードルが高い所業ですが、誰だって小さな成功であれば、そこそこ狙えるモノであり、小さい成功をコツコツ重ねてくれた方が、企業の経営も安定させやすい。
そして、部下の心理としては・・・
もちろん大成功した時に、ド派手な報酬を貰えば嬉しい上に、大きな印象を受けるでしょうが…
たとえ『小さく』とも成功は成功なワケですから、やはり何らかの評価はして欲しいと考えるモノです。
また、褒美を与える機会を『大成功』だけに限ってしまうと…
「自分を見てくれてないのかな?」「この程度じゃ、評価されないのか…」といった、不安や不満がフツフツ湧いてくることもあるのです。
恩恵は、人がそれをより良く味わえるように、少しずつ与えられるべきである。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
マキャベリが残した、この言葉は『大きな報酬を1度だけもらうよりも、小さな報酬を数回もらう方が、人間はより恩義を感じやすい』という意味です。
また『褒美を出す』という行為は、ただ単に功績を残した相手に報いる、というコトだけでは決してなく…
「あなたの働きっぷりを、キチンと見ていますよ!」という無言の意思表示でもあるワケですから、褒美を出す頻度は高い方がgoodなのです。
逆に言えば・・・
特に目立った功績が無かったとしても、あなたが努力している部下に報いたいと考えるのであれば、個人的にインセンティブを与えても良いでしょう。
ここで与える褒美としては、細やかな『差し入れ』や『労いの言葉』くらいが、ちょうど良い塩梅(あんばい)です。
この際に、重要になってくるポイントは「あなたを気にかけていますよ!」という態度を明確な行動で示し、あなたのメッセージを相手の心にキチンと伝えることです。
これなら特別な負担もありませんし、部下も高いモチベーションをキープすることができるって算段です。
出血大サービスは、あなたのクビを絞め殺す
上司として、部下の功績に報いたいと思う気持ちは、非常に良いコトでしょう。
可能であれば、給料や報酬をアップさせてあげたい所ですが…
残念ながら『銭』とは、湯水のように沸いてくる代物ではなく、そもそも企業が支払える額にも限度があるのが実情です。
それこそ『ほどほどの成功』でしかないのにも関わらず、過剰な褒美を部下に対して大放出してしまうと、それが先例となってハードルがグンッと跳ね上がってしまいます。
小さな成功に対しても報酬を出し、尚且つ、報酬を出す頻度を上げると考えた時、すべてを合計すると、それなりの報酬が必要になってくるワケです。
つまり、1度の報酬で出血大サービスをすることは、あなた自身の首をギューギュー絞め、あなた自身を貶(おとし)める愚行となってしまうのです。
要するに!!
褒美の『基準』は、慎重に決める必要があるのです。
他にも・・・
過剰なインセンティブには『受ける側のありがたみが減る』という無視できない大問題があるのです。
ひと度、大盤振る舞いをすると、相手は同程度の成功をした時、当然ながら同程度の褒美を欲しがります。
そんな状況で、あなたが大盤振る舞いを継続してしまうと、相手としては、それが当たり前になってしまい、少ない褒美ではビクとも動かなくなるのです。
確かに、報酬の大盤振る舞いは、外部で一時的に人を集める際には効果的な手段かもしれませんが、社内で部下を鼓舞する手段としては不合理と言わざるおえません。
やはり褒美は『小出し』がベストなのです。
③信義に反する非道な選択も必要である

状況により信義に反する手段を講じよ
我々の経験では、信義を守ることなど気にしなかった君主の方が、偉大な事業を成し遂げていることを教えてくれる。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
マキャベリは、信義を守るという『徳』に、こだわらない方が、結果的に大業を成し得ると言っているのです。
人々の頭脳を操ることに熟知していた君主の方が、人を信じた君主よりも、結果を見れば超えた事業を成功させている。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
要するに『人の上に立つリーダーは、狡猾な面も持っていなければいけない』というコトを、マキャベリは言っているのです。
これだけを切り取って見ると・・・
マキャベリは「信義ってヤツに、何の価値を見出していないのかな?」なんて風に、あなたは感じてしまうかもしれませんが、別にそういうワケではありません。
これらの言葉の前には「君主にとって、術策など弄せず公明正大に生きることが、どれほど賞賛に値するかは誰もが分かっていることである」との前置きがあり…
あくまで『信義は大切なもの』という前提のもと、それでも「状況によっては信義に反する選択も必要だ」と、マキャベリは主張していたのです。
ここを履き違えてしまうと、単なる『身勝手な自己チュー人間』あるいは『信用できないケツ野郎』という話になってしまいますので、くれぐれもご注意を…。
リーダーなら、大事な局面で判断を見誤るな
先に挙げたマキャベリの言葉にもある通り、信義に厚いことは美徳です。
自分との約束をキチンと守り、他人を決して裏切ったりしない人に対して、誰もが好感を抱くのは当然の話でしょう。
しかし残念ながら、時と場合によっては、信義に反する行動を選ぶ必要があるのは事実であり、リーダーとして人の上に立つ人間ほど、こうした決断を迫られるシーンに遭遇することが多いモノなのです。
例えば、あなたの会社が経営困難の『大ピンチ』に陥った、とします。
社員の半分をリストラすれば、危機的状況を切り抜けることができそうですが、彼らは苦楽を共にして会社を育ててきた同志でもあります。
全員の給料を半分にする手もありますが、それでは社員の生活が困窮してしまい、かなり厳しそうです。
この時、あなたはどんな判断を下すべきでしょうか?
今日まで過酷なビジネス世界を戦ってきた同士である社員のクビを切りたくない…その気持ちは重々承知の上ですが、ここはリストラするしかありません。
たとえ全社員を残したとしても、生活が立ち行かなければ意味はなく、それこそ最初は皆の同意を得ていたとしても、実際に苦しい生活が長く続けば不満が噴き出し、組織全体の士気も下がってしまいます。
「これから立て直そう!」と気合を入れるタイミングにも関わらず、社員たちの士気が低い状態では、業績の『V字回復』など望めるワケがありません。
リストラを選択した場合、確かに半分の社員を切り捨てることになりますが、残り半分の社員の生活は守ることができます。
そもそも会社を立て直せなければ、全社員の生活が危うくなるワケなので、この局面では判断を見誤るべきではない。
もしかすると、残した半数の社員を鼓舞して会社を立て直せれば、その後に再び社員を呼び戻すこともできるかもしれません。
もちろん義理人情に厚く、信義を守ることは大切ですが、先を見据える目を曇らせて判断を誤るようでは『優れたリーダー』とは言えないのです。
④怖がられる人間になる必要がある

人間の根性は悪であることを理解せよ
一般的に『十人十色』という言葉もある通り、世の中には様々な価値観を持った人や、いろんな性格の人がいます。
さて、あなたがビジネスマンとして過酷な競争社会を生き抜いていく道を選ぶのであれば…
特に、チームの『リーダー』や企業のトップに君臨する『経営者』として、ビジネス世界で勝ち残るためには、どのような性格であるべきなのでしょうか?
人間の根性は悪であるから、自分の都合で、自分を愛する者を容易に裏切る。しかし、処罰する権力のある者を恐れ、裏切らない。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
もちろん『人間の根性が悪であるのか?』に関しては、人それぞれで意見が分かれる部分だと思いますが…
あなたに今、ご紹介したマキャベリの言葉は、少なくとも人間の持つ性質の一端を鋭く捉えたモノであることは間違いないと言えるでしょう。
ここで肝心になってくるポイントは『愛される人柄だけでは、人間の心を惹きつけておくのは不十分である』という点にあるのです。
経営者の中には、恩義に厚く、社員を家族のように思う人情派の方もおり、そういう人柄に惚れ込んで頑張る社員もいることは確かでしょうが…
マキャベリに言わせれば「いざとなれば容易に裏切られるぞ?」という話になるでしょう。
当然ながら、マキャベリの言葉は一国の統治者へ向けたモノなので、会社組織とはワケが違うとも言えるのですが…
国であれ企業であれ『競争に敗れれば消滅する』という点では、まったく同じコト。
中には「自分は、恩を仇で返すような人間じゃないし、受けた恩には必ず報いるぜ!」という方もいるでしょうが、残念ながら世の中、そんな善人ばかりではないのが実際の所。
どれだけ世話を焼き、時間を割き、手間暇をかけ、絶大な愛情を注いだとしても、裏切る人間は、いとも簡単にスパッと裏切ると相場は決まっているのです。
あなたが義理人情に執着するのは結構なのですが…
感傷ダラケの綺麗事だけで世を渡っていくのは『土台ムリな話』というのがリアルな現実というコトも、お忘れなきを。
決して恨みを買ってはいけない
マキャベリは『人間の根性を悪』と捉えた上で…
「愛されるより、怖がられる方が君主にとっては安全である」と説いていますが、その一方で「恨みや憎悪だけは避けねばならない」とも述べているのです。
つまり!!
『怖がられるためなら何をしても良い』という話ではなく、部下の恨みを買うような真似は回避する必要があるのです。
いくら怖がられていても、それが畏怖の念ではなく憎悪の感情に変わってしまうと、結果的に『あなたへの反撃』となって我が身に跳ね返ってくる事態を招きかねません。
コレも当然の話ですが・・・
怖がられるには、自分自身に有無を言わせぬ圧倒的な力を備えておくことが条件であり、ビジネスにおける力であれば『利益を生み出すチカラ』というコトになるでしょう。
つまり、あなた自身に『利益を生み出すチカラ』がある限り…
周囲の連中は、あなたを崇拝して敬い続けるでしょうが、そうでなくなった途端に、あっけなく見切りを付けられ、あなたのもとから1人残らず、すーっと離れていく。
もしかしたら今、あなたは心の中で「何とも薄情な話だな…」と感じたかもしれませんが、これが事実なのです。
それこそ経営者たる者「恩義の絆など、利害が絡むビジネスじゃ、まるでアテにならない」くらいの強い覚悟と危機感を心構えとして持っておくことが必要なのです。
⑤マイナスが最小限になる選択をする

ビジネスに100%など存在しない
世の中には、何事においても『楽観的』な人間がおり…
「失敗したら、その時、考えればいいよ」「失敗した時のことを考えていたら、何もできないよ」なんて現実逃避じみたセリフを口走る人間と、誰でも1度は出会ったことがあるはず。
確かに、プライベートで新しく何かを始めて、チャレンジをする場合などに関しては、多少の楽観主義は必要になってくるかもしれません。
なぜなら、失敗した時のコトを過剰に考え過ぎてしまうと…
心がビクビク震え上がり、恐れの感情が腹の底からフツフツが湧き起こり、かえって萎縮してしまい失敗を誘発してしまう可能性があるからです。
特に体を動かすスポーツの場合は『成功するイメージ』だけを鮮明に思い浮かべていた方が良いと言えるでしょう。
ビジネスにおいても、成功のイメージは大切であり、世の成功者たちも「成功するイメージは大切だ!」と述べていることは自明の事実でしょう。
ですが、成功者の言葉を『言葉通り』に受け取り、鵜呑みにしてしまって失敗した時の想定を1つも考えないのは、ちょいと危険な思考であると言わざる負えません。
なぜなら、どんなに周到な計画を立て、どれほど抜け目ない万全な準備をしていたとしても、必ず100%上手くいくとは限らないのが『ビジネス』ってヤツだからです。
例えば、新商品を開発したり、新たなサービスを始める場合、必ず何かしらのコストが必要になるモノで、もしも失敗に終われば、つぎ込んだ経費はムダ金になってしまうワケです。
それこそ企業の資金は無限ではないので、ドジ踏んだ時のことを考え、あらかじめ何らかの準備をしておくのは、至って当然の話なのです。
行動原理『ミニマックス定理』
国家の経済政策は、社会に多大な影響を及ぼすだけに、いつでも『慎重さ』が要求されます。
常に正しい政策を取れれば、話はカンタンなのですが、実際には一筋縄にはいかず、そうそう上手くはいかないのが現実。
そのため経済政策を決定するにあたっては『ミニマックス定理』に則ることが基本原則となっています。
ミニマックスの定理とは、想定される最大の損失が最小になるように決断を行う戦略のこと。
一般的には、ゲーム理論における合理的選択基準の1つであり、将棋、チェス、リバーシなどと言った完全情報ゲームをコンピューターに思考させるためのアルゴリズムとしても用いられます。
元々は、アメリカ合衆国の数学者『ジョン・フォン・ノイマン』が中心となって数学的に理論化されたゲーム理論において、打ち手を決定する際に適用されるルールの1つ。
また、私たちは人生において、しばしばゲーム的状況に直面しますが、いつでも自分にとって最大の利益を獲得できる戦略をチョイスできるワケではありません。
ですが、損失が1番小さい選択肢を選び取ることができれば、最悪サイテーの事態を回避することは可能です。
ちなみに、ミニマックス法、ミニマックス探索、ミニマックス原理、ミニマックス戦略など、人によって表現方法は様々です。
ミニマックス定理とは『想定される最大損失が、最も小さくなる選択』のこと。
つまり、いくつか策定された政策案の中から1つを選ぶ時は「失敗したとしても、損失が最も小さくなる政策を選択しよう!」というコトです。
我々が常に心しておかねばならないことは、どうすればより実害が少なくて済むか、ということである。
そして、取り得る方策のうち、より害の少ない方策を選んで実行すべきなのだ。
なぜなら、この世の中に、完全無欠なことなど1つとしてあり得ないからである。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
早い話が、世の中に100%保証されたコトなど1つも存在しないのだから、何かを実行する際は失敗した場合に備え、1番被害が少ない方法を選ぶべきだ、という話です。
マキャベリの言葉は『いかに国家を保つか?』が題材となっているため、慎重なモノも多く見られます。
そもそも日本の企業は中小企業が大半を占めるワケで、大抵の企業には資金体力がないことを踏まえて考えると、マキャベリの主張に見える堅実さは、日本の企業に合致しているでしょう。
ビジネスシーンにおいて、時には大勝負に出ないと大きな飛躍はできないのも事実ですが、そうした局面でこそ、過大なリスクは避けるべき。
そして「伸びるか反るかの大博打だ!」と部下たちの心を熱狂させ煽り立てていたとしても、その裏で損失を最小限に抑えられるよう準備しているのが優れたリーダーなのです。
また、これに関連した内容で、マキャベリの言葉からヒントを得た『社長に要求されるビジネス12の成功論』についての記事はこちらからお読み頂けます。

トップに君臨する者が知るべき3つの人間特性
では最後に・・・
マキャベリの言葉を参考にしながら『人間の心理』について、あなたに詳しく解説していきます。
いわば、トップに君臨する者が知るべき3つの人間特性です。
あなたが自分のチームメンバーへ指示を出す際や、仕事を円滑に進める上で、かなり重要な話です。
今から伝える『3つの人間特性』を理解しておけば…
あなたの支持率はグングン上昇し、周囲の連中を上手に味方につけることができます。
ですが・・・
今から伝える話を、ガン無視してしまうと、あなたの言葉は『風通りが悪いモノ』になってしまい、次第に部下たちが言うことを聞かなくなってしまう。
そんな状態を放置していれば、当然あなたの組織は壊滅状態まで一瞬なワケで…
今日までコツコツ積み重ねてきた、あなたの努力は水の泡になってしまいかねません。
リーダーや経営者たる者、キチンと『人間』ってヤツを理解した上で、組織運営をする必要があるのです。
①目の前に事が迫らない限り動かない

緊迫した必要性は人間の行動を促す
人は必要に迫られなければ良いことを行わず、選択の余地があり、放縦たることができる場合、人間は全ての事柄を直ちに混乱と無秩序に陥れる。
外交官・政治思想家
Niccolò Machiavelli
ニッコロ・マキャベリ
マキャベリは「人間は必要に迫られないと動かず、好き勝手なことをしたがる生き物だ」と言っているのです。
つまり裏を返せば 『人間は必要性に迫られれば動く』というコトに他なりません。
例えば、子供の頃の懐かしい記憶『夏休みの宿題』を思い出して下さい。
宿題の進め方は、人によって様々だったと思いますが…
例えば、最初の数日間で8月31日までの天気などを想像し、夏休みの日記を最後まで書き上げてしまう人や、7月の終業式が終わった途端に、全部の宿題をカリカリ終わらせてしまう人。
他にも、堅実に毎日コツコツ、少しずつ宿題を進めていく人など、いろんな人がいたと思います。
が、しかし!!
そんなのは所詮『机上の空論』であり、大部分の人たちは9月の始業式が始まる数日前になってから慌てて宿題に取り掛かっていた、のではないでしょうか?
まず、学校教員に宿題を提出するのは、新学期が始まってからであり…
どいつもコイツも、ガン首そろえて「せっかく夏休みに入ったんだから、この夏を存分に味わわなきゃ損だぜ!」という素直な欲望が湧き起こり、どうしても宿題を進める手に青春ストップをかけてしまう。
そもそも論として、宿題の提出期限までに1ヶ月ほど余裕があるワケですから、すぐに着手して宿題を終わらせる必要性がありません。
そのため、夏休みの序盤で宿題を終わらせる人は、少数派のマイノリティーであり…
多数派のマジョリティーの連中たちは「まぁ…後でやればいいや〜♪」と楽観的に考え、宿題を放置してしまうと相場は決まっているのです。
そうは言っても、宿題をやらなければ先生に怒られ、何を言われるか分かったモンじゃありません。
つまり、コイツを回避する必要性に迫られ・・・
夏休みが『残りわずか』になった時点を迎えて、ようやくシブい顔をしながら宿題に手をつけ始める。
そして「あ〜、こんなことだったら7月中に終わらせておけば良かったな…」という、後悔の念が心の中に充満するのです。
では、少数派の人たちは、どうでしょうか?
こちらの方法を取る動機としては「先に宿題を終わらせておけば、何も気にせずに遊べる」「少しずつ進めておけば、何かあっても安心だ」といった理由が挙げられます。
要するに、彼らが選んだ方法は、安心したり、何も気にせず遊ぶために『必要なコト』だったというワケです。
人を動かすなら納得のいく理由を伝えろ
仕事の指示や依頼の内容はキチンと把握しており、作業の進め方で悩んでいるワケでもないのに…
なぜか部下や取引先の相手が、なかなか動いてくれない!!
…なんて状況を、きっと1度くらいは、あなたも経験したことがあるはず。
こうしたケースでは、あなたに頼まれた相手が、その作業を『何のためにするのか?』という目的を、ハッキリ認識できておらず、
『モチベーション』や『やる気』が出ないために、ダラダラと先延ばしにされている可能性が極めて高いと言えます。
人間は『なぜ?』の理由が分からない状態のまま、何かをすることを嫌う傾向があります。
ただでさえ人間とは、サボり癖が根性に染みついた『怠け者』なので、明確な理由や必要性を理解できない限り動くことができない生き物なのです。
要するに!!
あなたが他人に仕事を依頼したり、部下に対して指示を出す際には…
具体的な作業内容や進め方だけでなく『何のためにするのか?』という必要性もセットで、相手にキチンと伝える必要があるのです。
もしかすると「ちょっと面倒クセぇな…」なんて風に、今あなたは感じたかもしれませんが…
あなたが誰かに指示を出す度に、イチイチ必要性を相手に説明してあげる『ひと手間』を加えることによって、結果的に、相手の行動を促すことができるワケです。
そして、トータルで見た時に、そうでない時と比較すると、仕事がサクサク進むようになるという算段です。
人間は原則、自分に得がない限り動かない生き物である
部下へ指示を出す際のポイントを1つ挙げるのであれば…
あなたが指示の内容を部下に伝える際に、その部下にとっての『個人的なメリット』と『個人的なデメリット』の両方を伝えてあげることです。
例えば、彼女が欲しいと思ってる男性に、車の免許を取らせたいとします。
その場合、女に飢えた彼に対して伝えるメリットとして考えられるのは「車の免許を取れば、好きな女性とドライブデートができるよ」という必要性。
この『個人的なメリット』を伝えてあげることによって、彼のモチベーションや意欲を焚き付けることができる。
逆に、デメリットとしては「車の免許を取れなければ、女性から車も運転できない男だと幻滅されちゃうかもよ?」という、これまた必要性。
この『個人的なデメリット』を伝えてあげることによって、彼の原動力に発破をかけることができる。