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吸い込むブラックホール

吸い込むブラックホールの嘘

フィールドのモンスターを全て破壊する。

魔法カード。通称:ブラック・ホールである。

男性
男性
懐かしいなぁ〜。

そう。これは『遊戯王デュエルモンスターズ』である。きっと子供の頃に遊戯王カードで遊んだ人も多いだろう。

全てを飲み込み尽くすとされるブラックホール。

では、今回はそのブラックホールについて言及していく。

うた
うた
何だか怖いわね。
きよら
きよら
大丈夫。一緒に見ていこう。

脱出できなくなるだけ

ブラックホールと聞けば、あなたはどんなイメージを抱くだろうか?

女性
女性
イメージか〜。何かしら…。

宇宙空間に存在する巨大な穴で、何でも吸い込み、そこに飲み込まれたものは二度と出てくることができない。

ブラックホールに対する、おおよそのイメージはきっとこんなところだろう。

しかし『何でも吸い込む』というのは誤りである。

そもそも、ブラックホールとは一体どのようなものなのであろうか。

男性
男性
考えたことなかったな。
きよら
きよら
では一緒に考えていこう。

まず、天体を脱出するためには、その天体の重力を超える速度が必要である。

そのために必要な最低限の速度を脱出速度という。

例えば、地球では秒速11km、太陽では秒速600kmもの脱出速度が必要となる。

さて、ここで質量はそのままに半径の小さくなった太陽を想像してほしい。

天体表面の重力の大きさは、半径の2乗に反比例していく。太陽と同じ質量で、半径は太陽の100分の1の天体では、脱出速度は秒速6000km必要になる。

更にこれを押し潰し、半径を小さくしてやると、また更に、大きな脱出速度が必要になり、最終的には秒速30万kmの高速をも超えてしまう。

太陽の場合では半径3km以下に押し潰すと光すら脱出できなくなってしまう。

そして、光がギリギリ脱出できなくなる境界のことをシュバルツシルト半径と呼ぶ。

この世で光より速い物質は、まだ観測できていない。

そのため事象の地平線を超えるとあらゆるものが脱出できなくなる。

つまり端的にいうと、ブラックホールは周りの物を吸収しているのではなく、近いた物質が脱出できない状態に陥ってしまうため、あたかも吸収しているように見えるだけなのだ。

事象の地平線を越えたものはまだ存在しない

ブラックホールに人が近いた場合、それ即ち、物質が事象の地平線に近いていく時、それを見ている観測者からはどのように見えるだろうか。

これには諸説ある。

近いた物体が引き延ばされたり、一瞬で押し潰されてしまう、などと言われている。

しかし、アインシュタインの相対性理論に照らし合わせて考えてみると、驚くべき事実が見えてくる。

まず、相対性理論では、強い重力場にいるものは、それより弱い重力場にいるものより時間の進み方がどんどん遅くなっていく、ということを念頭において頂きたい。

その上で、ある人が事象の地平線に近づいていくとする。

その人は強い重力場へ近づいていくことになるので、それより弱い重力場にいる観測者空見ると非常にゆっくりと事象の地平線に近づいていくことになる。

事象の地平線に近づくにつれどんどん重力は強まり、それにより近づく速度はどんどんゆっくりに見え、最終的には事象の地平線に達する瞬間で止まって見えることになるという。

つまり、観測者からは、その人がブラックホールに入っていくところを観測することすらできないのである。

このことから考えると、ブラックホールに入っていったあらゆるものは、観測者から見れば事象の地平線で止まっていることとなり、その意味ではまだ事象の地平線を超えたものは観測されていない、という考え方もある。

まだまだ謎の多いブラックホールであるが、そもそも人間の目は光を通して物を見ているのに、光すら脱出できないブラックホールがなぜ見えるのだろうか。

事象の地平線を超えそうになった物質同士は摩擦を起こして高温のX線を放射する。

シュヴァルツシルト半径に飛び込んだ物質は、そのまま事象の地平線を越え、観測不能になる。

しかし、なんとかシュヴァルツシルト半径に入らなかったものは、高温のX線を出し、それが光って見えるのである。

つまり、ブラックホールそのものは見えないが、周りの物質が光ることによって観測できるのである。

このことからも、事象の地平線を越えると光すら発することができない状態となり、あたかもブラックホールが物質を吸い込んだかのように見えてしまうことが分かるのだ。

ホワイトホール

相手が「ブラック・ホール」を発動した時に発動する事ができる。自分のフィールド上に存在するモンスターは、その「ブラック・ホール」の効果では破壊されない。

罠カード。通称:ホワイト・ホールである。

そう。これは『遊戯王デュエルモンスターズ』である。きっと子供の頃に遊戯王カードで遊んだひ…

うた
うた
ちょっと!!
きよら
きよら
何度もしつこいか…。
うた
うた
そうよ。しつこいわ。

では、話を戻そう。

一般的に、ブラックホールの逆の動きをする、といわれているホワイトホール

物理学では、ある過程が正しいとされた時、時間を逆回転させた時にも同じことが成り立つとされる。

ブラックホールは恒星が重力崩壊を起こして生まれるが、重力崩壊の逆過程では、ある点から物質が飛び出してくることになる。

これがホワイトホールと呼ばれる代物である。

しかし、理論上はありうるというだけで、実際に観測されたわけではない。

女性
女性
ホワイトホールは机上の空論…。
きよら
きよら
その通りです。