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低下する若者の学力

低下する若者の学力の嘘

誰でも大学に入れる時代だからそう見える

分数の計算ができない大学生や、他国と比較して学力の低い日本の小学生など、とかく嘆かれがちな若者の学力低下。

しかし、果たしてそれは真実なのであろうか。

「学力低下」の裏には、少子化と大学数の増加による大学全入時代が深く関わっている

 

1990年の18歳人口は約200万人、対して2010年は120万人で著しく母数が減っている。

それにも関わらず、大学進学人数はどちらの年も変わらず約70万人であり、進学率が大きく上昇したことになる。

また文部科学省の発表では、4年制大学の数は、1990年の507校から、2010年の778校にまで増えており、短大の数も増えている。

少子化にも関わらず大学が増えており、進学人数も変わっていない状況では、以前なら大学に行けなかった層も大学に入学していることを意味する。

つまり、学生の学力が下がったのではなく、学力の低い生徒でも大学に入れる時代なだけなのである。

文部科学省が示す学生の学力低下の根拠は大学生だけではない。

OECDによる「生徒の学力到達度調査(PISA)」という各国の15歳を対象として読解力、数学、科学の能力を調査する試験で、日本の生徒が年々順位を落としていることもその根拠である。

日本は、この試験に過去3度参加しており、例えば読解力は、8位、14位、15位と確かに順位を落としている。

しかし、そもそも3回の量さの参加国数が異なり、それぞれ32ヵ国、41ヵ国、57ヵ国と年々増えている。

母数が増えれば順位が下がるのは当然で、15歳の学力自体はあまり変わっていない。

この2例から見ても、生徒の学力低下には疑問符が残らざるおえない。