コンテンツ

天皇と人間宣言

天皇と人間宣言の嘘

マスコミが作りあげた天皇の「人間宣言」

昭和20年(1945年)に終結した、4年近くにわたる太平洋戦争の後、日本は民主主義国家日本国へと生まれ変わる。

その第一歩となる昭和21年(1946年)元旦、昭和天皇は新しい日本のありようを示した勅書を官報号外によって発布した。

「新年二當リ誓ヲ新二シテ國連ヲ開カント欲ス國民ハ朕ト心ヲ一二シテ此ノ大業ヲ成就センコトヲ庶幾フ」と題されたものがそれである。

この中の一節は、現代語に訳すと次のような意味になる。

「私と国民諸君の結びつきはお互いの信頼と敬愛に基づくものであり、神話・伝説によって育まれたものではない。天皇=現人神とすることで優越感にひたり、『日本人は他民族より優れている』と思ってはならない」

マスコミはこの文に着目し、この勅書を「天皇の人間宣言」と呼び、それが定着した。

しかし、一読して明らかなように、ここに示されているのは、新しい日本における天皇と国民のありようと、日本国民の対外的ありようであって、天皇の「私は人間」とする公言ではないし、「人間」という表現もない。

百歩譲って解釈したとしても「人間と宣言したと解釈も可能」という程度なものでしかない。

つまり、天皇は自身と歴代天皇の神聖を否定していないといえよう。

「天皇の人間宣言」は、マスコミによる拡大解釈、もしくは願望に過ぎなかったのだ。