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サブリミナル効果

サブリミナル効果の嘘

無意識レベルで潜在意識に働きかけるメッセージ、なんて言われているサブリミナル効果

例えば、サブリミナル音源を聞き流すだけでお金持ちになれる、成功できる、恋愛が成就する…。

サブリミナル効果と言えば、そんなところだろうか。

一般論はさておき、あなたはサブリミナル効果に対して、あなたはどんな印象と考えをお持ちだろうか。

男性
男性
何やら宗教じみてるな。
きよら
きよら
そうかも知れませんね。
うた
うた
でも夢はあるわよね。

では今回、あなたにサブリミナル効果の実態についてご紹介する。

無意識を刺激するサブリミナル効果

映画の上映中、コンマ数秒のコーラの写真を紛れ込ませておくと、観客はコーラが飲みたくなる。

この逸話で有名になったサブリミナル効果

しかし、このサブリミナル効果、実は真っ赤な嘘であることが既に証明されているのだ。

女性
女性
えっ!?そうなの??

サブリミナル効果は、アメリカの広告マンで、市場調査の専門でもあるジェイムズ・ヴィカリーが1957年に提唱した説である。

ヴィカリーは16週間の間、映画を見にきた4万5000人に、『コーラを飲め!』と指示するフラッシュ映像を紛れ込ませたものを見せる実験を行った。

この映像は、目では認識できないほどの一瞬しか映らない。

しかし、観客の無意識にはそのメッセージが刷り込まれ、購買意欲を掻き立てることが可能だ、というのがヴィカリーの主張であった。

実験の結果、コーラが18%、ポップコーンは57%売り上げ額を増加させたと、彼は発表した。

この結果に対し、アメリカ国内の製造業者は狂喜乱舞し、また洗脳やマインドコントロールなどの危険性などを問う議論が国内で熱をあげた。

しかし、ヴィカリーと同様の実験を、アメリカやカナダの大手テレビ局が行ったが、同様の実験結果を得ることができなかった。

カナダ放送協力会が『クローズアップ』という人気番組の中で、視聴者に対して局に電話するよう、無意識に訴えるフラッシュ映像を400回も流してみた。

しかしその結果、電話をかけてくる視聴者は結局1人もいなかった。

サブリミナル効果の信憑性が揺らぎ始めた頃、とある心理学科の大学生がヴィカリーの実験に使用された映画館を訪ねた。

そこは、実験の期間内にその人数を収容するのは不可能なほど小さな映画館だった。

そして、映画館の館主もそのような実験は行われていなかったと認めたという。

きよら
きよら
実験すらしていなかったんだな。

要するに、1秒の24分の1ほどの短い時間にメッセージを提示しても、人間の無意識に働きかけることは不可能だ、ということである。

嘘がバレたペテン師

1962年、ついにヴィカリーは今まで嘘をついてきたことを、広告専門誌のインタビューで語った。

うた
うた
嘘を白状したのね。

そもそも、そのような実験など行っておらず、それに従ってサブリミナル効果なんてものも初めから存在しない、とヴィカリー。

更に、全ては倒産寸前の自らのコンサルタント業の業績回復のために作り上げた嘘神話である、とヴィカリーは続けた。

しかし、提唱者であるヴィカリーが嘘であると認めた後も、一般大衆から有名企業に至るまで、サブリミナル効果は今日まで根強く信じられてきた。

2006年、アメリカで行われた調査では、80%以上の人が未だにサブリミナル効果を信じており、その中には心理学者や広告業者なども含まれているというから全く驚きである。

きよら
きよら
困ったもんだな。

では、なぜこのような事態に収束してしまったのだろうか?

1つには、権威のある者の言うことを信じ込みやすいという人間の性質に要因があるだろう。

心理学の権威でもあるアメリカの作家ウイルソン・ブライアン・キイは、サブリミナル効果を信じ、社会の中で利用されているサブリミナルメッセージと闘うことを使命としていた。

例えば、キイは、日本では台所用洗剤などでお馴染みのP&G社のロゴに、悪魔崇拝のサブリミナルメッセージが使われていると主張した。

月をかたどった男性の髭の部分に、キリスト教における悪魔の数字である『666』が示されているというのが彼の主張である。

人々は権威ある心理学キイの主張を信じ運動を起こし、そのロゴマークを廃止させるまでに至った。

男性
男性
なかなか過激だな。
きよら
きよら
そうですね。

キイの例のように、例え偽りであると証明されている説でも、権威ある者がその存在を認めてしまえば、世間にそれが嘘であることを理解させることは極めて困難になる。

日本でも、1995年に当時日本中を震撼させたオウム真理教の教祖の写真が、教団とは関係ないテレビアニメの中で、肉眼では捉えきれないほどの短い時間映っていたことが騒がれたことが過去にあった。

この騒動は、オウム真理教がテレビ局を利用し、サブリミナル効果で信者を増やそうとしているのでは、と危険視され、当時の郵政省がテレビ局に厳重注意を行うまでの問題に発展した。

これは後日、アニメ制作会社のお遊びであったと判明しているが、オウム真理教がサブリミナル効果を用いて国民を信者にしようとしていると多くの人が信じ、社会問題になった。

うた
うた
嘘が社会問題に発展…大変な事態だわ。

これは未だにサブリミナル効果が現代の日本でも広く信じられている証拠の一つでもあるだろう。

催眠学習

これはサブリミナル効果の悪しき風習とでも言えよう。

サブリミナル効果が生み出した新たなペテンが睡眠学習である。

記憶した内容を睡眠中にテープを流し聞くことによって、その内容が自身の脳に定着するというものである。

女性
女性
寝ながら勉強…夢のようだわ。

1956年には否定された睡眠学習であったが、サブリミナル効果の台頭により、無意識への刷り込みブームが再度、世に息を吹き返した。

70年代の日本でも睡眠学習機が大きな流行となったことは周知の事実であろう。

きよら
きよら
世の中には嘘が蔓延しているな。